副業家庭教師のメリットや注意点(デメリット)|社会人の副業におすすめ!

2018年は副業元年と言われており、近年副業(複業)をしている人が増加しています。
副業として人気な仕事の一つに『家庭教師』があります。
この記事では副業として家庭教師をする(選択する)メリットや注意すべき点についてご紹介します。

副業家庭教師とは?

家庭教師とは、先生が生徒の家に訪問し1対1(マンツーマン)で勉強を教えるお仕事です。
生徒は主に小学生から高校生(浪人生)で、五教科以外にも小論文なども指導し、内容も『日常の学習のサポート』や『受験勉強のため』など様々です。

社会人講師(副業)が増えている

基本的に、家庭教師を行う時間帯は生徒が学校から帰ってきた後の『夕方~夜』の時間であることが多いです。
そのため、日勤で働く社会人の方が、お仕事終わった後に、家庭教師としてお仕事する人が増えています。

オンライン家庭教師

またこれまで、家庭教師といえば、先生が生徒宅へ訪問するのが一般的でしたが、近年はオンライン上(インターネット上)で家庭教師を行う『オンライン家庭教師』も人気です。
自宅に居ながら家庭教師のお仕事ができるのでより『副業』に家庭教師がしやすい環境となっています。

副業家庭教師について

副業家庭教師のなり方やどんな人が向いているかなどはこちらの記事でまとめています。
ぜひ確認してみてくださいね。

副業に家庭教師を選択するメリット

週1日から始められる

本業をフルタイムで働いていると、副業をするにしても「実働は週1日程度で済ませたい…」と考える方も多いと思います。
家庭教師の指導は1回(1コマ)あたり60分~90分で、週1日(月4回)の指導がスタンダードです。そのため家庭教師は、1回の労働時間も短く、週1からでできる副業のため「ちょうどよく」副業をすることができます。
また、家庭教師の指導時間は基本的には平日なら子供(生徒)たちが学校から帰ってきた後の時間(18時くらい~)なので本業の仕事を終わらせた後の時間に業務を始めることができます。授業の日時も生徒との間で調整ができるため、生徒の調整が付けば、急な時間変更をしやすいなど、柔軟な働き方ができます

効率良く、確実に稼げる

家庭教師の時給は相場が1,500円~、先生のスペックや指導する内容によっては、時給6,000円程度までは現実的に見込め、短時間で大きな稼ぎを得ることができます。
また、時給制なので、働いた分だけ確実に稼ぐことができます
基本的に家庭教師は、どんなに短くても1ヶ月、長ければ半年、1年、2年…と長期での契約となるため、安定した収入源にできることが魅力です。

肉体労働ではない・快適な環境

例えば、引っ越し・イベントスタッフなど単発のアルバイトは、高時給なので魅力的ですが、肉体的には大変なお仕事がほとんどです。本業がある方にとっては、副業で疲れすぎるのは避けたいものです。
その点家庭教師は、室内で座ってできるお仕事です。もちろん頭は使いますが、体への負担はほとんどありません。また、季節に左右されることもなく、近場での勤務であれば移動も少ないです。加えて家庭によっては授業の際にお菓子やご飯の差し入れをしてくれることもありますと。オンライン家庭教師であれば、移動はなく、自宅でお仕事ができるためリラックスしてお仕事ができます。
副業の家庭教師は無理なく続けやすいです。

直接誰かの役に立てる・感謝される

「頑張っているのにテストの点数が上がらない」「勉強がきらい、面白さがわからない」「志望校に合格できる自信がない」などなど。家庭教師を必要とする生徒さんは、何らかの課題を抱えています。
家庭教師はマンツーマンでの指導なので、指導内容が全て自分に跳ね返ってきます。
指導によって生徒が課題を解決していく・成長していく過程を見られるのは家庭教師ならではのやりがいかもしれません。また生徒が、目標を達成できた(志望校合格)際には大きな達成感と喜びを感じられるはずです。
また、生徒や保護者から「ありがとう」「こんなに変わるなんて思わなかった」「先生に来てもらって良かった!」と、直接感謝を伝えてもらえることもあります。「自分の仕事が誰かの役に立っている」と実感できると嬉しいものですね。

初期投資が少ない

副業の中には、仕事を始める前に準備や初期投資が必要なものがあります。
家庭教師の場合、ほとんど初期投資をする必要はありません。知識と教える能力があればよいのです。
オンライン家庭教師を行う場合でも、すでに持っているパソコンやタブレット・スマートフォンを流用することができます。
イチから機材を揃える必要はなく、例えば仕事をしていく中で、「もっとクオリティの高い授業をしたい」などを考えた際に新しい機材(例えばペンタブレット・書画カメラ)を購入するなど、不足を感じる場合に追加投資を行えば良いだけなので、安心して始めることができます。

指導の自由度

家庭教師の授業は1対1のマンツーマン授業なので、生徒のペースに合わせて指導を行わなければなりません。
そのため、ある程度指導の方法は先生に委ねられているため、お仕事の進め方(指導)に自由度があるので、型にはまらず比較的思い通りにお仕事ができます。

流行り病・感染症のリスクを抑えることができる

オンライン家庭教師に限った話ですが、オンライン家庭教師は、生徒の家に訪問せずにお互いに離れた場所で授業を行います。
そのため物理的接触がなく、対面授業に比べると流行り病や感染症のリスクを抑えることができます。流行り病・感染症を罹患してしまうと、本業にも支障をきたしてしまうためその予防にも繋がります。

過去の受験経験や学歴をもう一度活かせる

あなたの頭の中にストックされている、『義務教育+高等教育の知識』そして、努力して身に着けた『受験のための知識』をもう一度活用することができます
細かいところは最新の内容にアップデートしていく必要はありますが、勉強の知識のほとんどは使い回しが利きます。
知識に不安がある場合でも、少し復習したら思い出すことは多いです。
もちろん、最初のうちは、生徒に合わせて授業の準備をするのが大変に感じられるかもしれませんが、回数を重ねるに従ってどんどん効率化していける部分ですので、そこまで心配する必要はないでしょう。
就職してからは肩書きとしての力も無くなった学歴も、家庭教師の仕事であれば活かすことができます。
ただ箔がつくという話ではなくて、「○○大学の試験を突破した」その過程や工夫(どんな勉強をどのようにしたのかということ)を生徒さんは知りたがっているのです。
また、知識を改めて学ぶことや、教える力を鍛えることで、本業の仕事に活かすことができるかもしれませんね。

副業家庭教師で注意しておくこと・デメリット

副業で家庭教師をするうえで注意しておきたいことについてご紹介します。

本業の就業規則を「しっかりと」確認しておく

副業で家庭教師を行う場合は、本業の就業規則を確認して副業が認められているか確認しておきましょう。副業は認められているが、事前に書類の提出が必要など、会社によって様々です。後から問題にならないように、就業規則を「しっかりと」確認しておきましょう。
【※副業禁止される理由】
副業が禁止される代表的な理由として、「本業に影響を及ぼす恐れがある」ためです。しかし、近年は副業解禁としている企業も増えてきており、世の中的に副業に関して寛容になっています。

受験前はプレッシャーがある

受験生を担当する場合、夏休み~受験前の1月までは、1回1回の授業がとても貴重なもので、生徒の成績UPなどの結果がでなければ、その責任を問われます。
体調管理の面でも、とくに冬場は、生徒さんに風邪をうつしたりしないように、いつも以上に体調管理に努めなくてはなりません。
また、不安になりがちな生徒さんのメンタルを支える役割もありますから、先生自身が精神的なゆとりをもっている必要があります

確定申告に注意する

副業で家庭教師を始める場合は、多くの場合毎年3月中旬までに確定申告が必要になりますので要注意です!
個人契約の場合、指導の対価として受け取るお金は「雑所得」となるため、ご家庭から受け取ったお金から経費を引いた額が年間20万円以下であれば、確定申告の必要はなくなります
ただし、時給1,800円で週1回・2時間の指導をした場合でも、年額17万円を超える所得になりますので、これ以上の時給やペースで指導をする場合は、確定申告のことをしなければならなくなるので注意しましょう。
雑所得が20万円以下でも、その他の理由(医療費控除など)で確定申告を行う場合には、忘れずに家庭教師の所得も申告してくださいね。

【参考】

本業とのバランスに注意する

副業も「仕事」には変わりありません。本業が忙しくて副業が疎かになってしまうこと、副業が忙しくて本業が疎かになることもよくありません。本業の残業のために、副業に遅刻してしまう等がないように責任感を持って取り組むようにしましょう。
また、副業をはじめてすぐは、普段とは違った生活リズムとなります。
そのため、最初から生徒を増やしすぎず、少ない生徒から教える「スロースタート」を心がけましょう。
はじめから生徒を増やしすぎると、授業準備などに時間を取られたり、疲れたりで本業に影響が出る可能性があります。
副業も本業も気持ちよく取り組めるようにスケジュール管理は慎重に、本業と副業との『バランス』をしっかり取りましょう。

周りの目を気にする

会社が副業を認めていたとしても、同僚が副業に対して前向きに捉えていないこともあります。社内の人には「副業」や「副収入」に関することを話す際に、慎重にしなければならないかもしれません。
副業をしてくることで、社内の人間関係が気まずくならないように気をつけましょう

登録時に審査がある

個人契約での家庭教師でない限り、家庭教師を始める際には家庭教師会社に登録が一般的です。
登録の際には、書類選考・面接などがあり審査を通過しなければなりません。大卒であること、基礎学力を有してなければ、家庭教師として登録できず、家庭教師の仕事ができない可能性があるので注意しておきましょう。

生徒の集客に注意

家庭教師は「生徒」がいなければ仕事がありません。
個人契約で家庭教師を始める場合は、自ら生徒を探し営業活動をしなければなりません。
また、派遣会社などを通じて家庭教師をする場合は、会社が生徒を紹介してくれますが、会社によって集客は様々です。
家庭教師会社に登録したといっても、生徒がいなければ仕事ができないということを知っておきましょう。加えて家庭教師会社を選ぶ際はそのあたりも注意しておきましょう。

交通費の処理に気をつける

家庭教師として、生徒宅へ訪問します。
その際に電車代やバス代などの交通費がかかることがあります。副業で家庭教師をしている場合、交通費や指導に使う消耗品などは必要経費として計上することができます。交通費の取扱いには注意しておきましょう。

個人契約は大変

個人契約で家庭教師を始めるのは大変です。
生徒を見つけることや、授業のやり取りなどもすべて自分で行わなければなりませんし、トラブルの際の対応も行わなければなりません。
また、自分の都合で家庭教師を辞めたいと思っても、急にやめることは生徒に迷惑をかけてしまいますし、後任を探してやめることが円満に辞めやすいですが、なかなか後任を探すのも大変です。個人契約での家庭教師は大変だということを知っておきましょう。

家庭教師は、短時間で効率よく稼ぎやすく、時間の調整もしやすいため副業として人気です。
また、人に教える・指導することは自分の成長にも繋がり、本業でも家庭教師の経験を活かすことができるかもしれません。
副業を行う際は、本業と副業そしてプライベートとのバランスをよく保ち、体調管理には十分に注意してくださいね。

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