『家庭教師』は一般に高時給のため、人気なアルバイトの一つです。
この記事では、家庭教師として働く際の『時給の相場』や、『実際どれくらい稼げるのか』などについてご紹介します。
家庭教師のアルバイトを考えている方の参考になれば幸いです。
家庭教師とは
家庭教師は、主に小学生~高校生(浪人生)等を対象に、その生徒の家に訪問し、学習のサポートを行うお仕事(アルバイト)です。生徒の『成績維持・向上』また、『受験対策』など生徒に寄り添った学習サポートを行います。
家庭教師を始める際の資格は特に必要なく、気軽に始められるアルバイトの一つです。
家庭教師として働くためには
家庭教師として働く際は、主に2通りの方法で始めることができます。
おすすめは『①家庭教師派遣会社に登録する』です。
①家庭教師派遣会社に登録する
家庭教師派遣会社に登録することで、あなたの条件(教えられる教科や希望の生徒の学年)に合った案件【生徒】を紹介してくれます。もちろん、案件が合わないと感じれば、引き受けずに、別の案件を紹介してもらい、自分の働きたい働き方、ペースで働くことができます。
指導方法についての、『助言』や『相談』はもちろんのこと、『家庭との付き合い方』、『モチベーションの引き出し方』、『トラブル時に家庭との間に入ってくれる』こともあります。
家庭教師のお仕事を『総合的にサポート』してくれます。
②個人契約をする
『個人契約』とは、知り合いやネット等を介して、個人間で家庭教師の契約を結ぶことです。家庭教師派遣会社などが仲介しない分、中間マージンもかからず、交渉次第では高い給与(時給)で家庭教師を請け負うことができます。
ですが、成績が上がらない等の『クレーム』や、『その他トラブル』など、家庭教師の業務『全て』について個人で対応しなければならず、すべての責任を個人で負います。
求められるスキル
家庭教師は、生徒を教えられる程度の知識等は必要ですが、高学歴や高学力を求められる事はありません。
それよりも、『わかりやすく教えられること』や、『生徒の気持ちに寄り添う心』や、生徒や保護者との『コミュニケーションスキル』を求められます。
家庭教師の時給・相場
一般的に家庭教師の時給相場は、最低でも《時給1500円~》が相場です。他のアルバイトの時給に比べても高いです。
時給は契約形態、指導経験や学歴や指導する学年、受験経験など様々な要素によって変動します。
雇用形態による時給の差
先述の通り家庭教師の雇用形態は大きく分けて2通りあり、時給の変動が一番大きいのは『雇用形態』です。
家庭教師派遣会社
家庭教師派遣会社の時給相場は最低でも《時給1500円~》で、ほとんどの場合、未経験でも《時給1800円~》が一般的です。また、学歴や経験などによって時給は高くなります。
個人契約
個人契約の時給相場は《時給2000円~》です。
『個人契約』は家庭教師派遣会社に比べると、家庭教師派遣会社に仲介手数料を取られず、交渉次第で報酬(時給)を高くすることができます。学歴や経験などが交渉の材料になることがあります。
指導学年別の平均時給
指導する生徒の学年によっても時給が変わります。
小学生→中学生→高校生と指導学年が上がるごとに時給が上がる傾向にあります。
小学生・中学生に比べるとより高校生は時給が高くなります。
小学生・中学生指導
時給相場:1500円~
高校生指導
時給相場:2000円~
また、小学6年生、中学3年生、高校3年生などの『受験生』を指導する場合は、通常指導に『受験対策』が加わるので、さらに時給が上がります。
学歴や出身大学
通っている大学、学部によっても時給が変わることがあります。
東京大学クラス
時給相場:約2900円~
早慶・医学部クラス
時給相場:約2500円~
など、学歴や学力などによっても、時給が変わります。
その他の要因
また、地域や講師の経験(受験経験)などによっても時給は変動します。
時給が高い理由
家庭教師の仕事(アルバイト)は、ある程度の『知識』や『教える技術』が必要となるため、誰にでもできるお仕事ではなく、時給が高くなります。
また、自宅に訪問して1対1(マンツーマン)で授業をし、生徒の成績を上げる(志望校合格)という『使命』や『責任』もあるため、時給が高くなります。
実際どれくらい稼げるのか
では、『実際どれくらい稼げるのか』のシミュレーションをご紹介します。
1人の生徒を受け持った場合の1ヶ月の稼ぎ
家庭教師のお仕事は生徒1人に対して『1コマ90分、週2回』の指導が一般的です。
(例)《時給1800円》の場合
時給1800円×1.5時間(90分)×週2回×4週=2万1600円
週に実働3時間という『短時間』で《2万円》以上稼ぐことができます。
しっかり稼ぐ実例
生徒を受け持つほど家庭教師はしっかり稼ぐことができます。また家庭教師を続けるほど時給も高くなります。
家庭教師のアルバイトを2年ほど続けている人の実例を紹介します。
(例)生徒3人を受け持っており、そのうち1人が受験生である場合
生徒①
時給2000円×1.5時間(90分)×週2回×4週=2万4000円
生徒②
時給2000円×1.5時間(90分)×週2回×4週=2万4000円
生徒③(受験生)
時給2600円×1.5時間(90分)×週2回×4週=3万1200円
生徒①+②+③=7万9200円
週に実働9時間で《約8万円》を稼ぐことができます。
より多く稼ぎたい人は、生徒を増やすことでたくさん稼ぐこともできます。
一般的なアルバイトの時給の相場と差額
一般的なアルバイトの時給の相場は、地域によって差はありますが《時給1100円》程度です。
家庭教師の時給を1800円と仮定すると、1時間でも700円の報酬の差があり、週9時間労働×4週でも《2万5200円》の差が出ます。
家庭教師や昇給・交通費
家庭教師の金銭的な待遇についてご紹介します。
昇給について
家庭教師派遣会社に登録している場合
先述の『実例』でも少しご紹介していますが、家庭教師として『働いている期間』や、『指導実績』に応じて昇給があることが多いです。
例えば、生徒の成績が上がったり、志望校に合格したり等、実績によって家庭教師の評判が上がり昇給します。
また、生徒を受け持つ『人数が増えたり』、生徒の『学年が上がったり』のタイミングで昇給することもあります。
昇給の幅は人によりますが、100円単位で昇給するケースが多く、一度で、数百円上がることもあります。
個人契約の場合
個人契約の場合は、契約している家庭に自ら値上げの交渉をする必要があります。
また、生徒が志望校に合格したときに家庭からのご厚意でボーナスを貰えることがあります。
交通費はどうなるか?
家庭教師派遣会社に登録している場合
家庭教師は、家から近い場所で働くことが多いので交通費がかかることは少なく、交通費がかかる場合も交通費は支給されることが多いです。
個人契約の場合
自ら交通費の交渉をしなければなりません。
家庭教師は一般のアルバイトよりもスタートの時給が高く、短時間で効率よく稼げますし、実績を上げたり、長くお仕事を続けたりすることで、より稼ぐことができます。
短時間で効率よく稼ぎたい場合は家庭教師のアルバイトをおすすめします。